韓国通貨危機でウォンが大幅下落

過去数回のウォン安危機

大幅に値を下げたウォン

投稿日:2012/12/6/投稿者:マネープランナー

ヘッジファンドに狙われた通貨

90年代後半、アジア各国で通貨の下落が相次いだ。
その国の経済が弱った状態だと格付けも下がり通貨が下落するものですが、そういう弱った状態を狙ってヘッジファンドが通貨の空売りを繰り返して暴落を起こすわけです。
弱肉強食の金融の世界では当然の流れかもしれません。
アジアの場合はマレーシアやタイなどが被害を受け、そして韓国にも強烈なウォン安をもたらしました。
国民から金を供出してもらうなど、もはや通貨の存亡の危機と言っても過言ではありませんでした。
当時日本や欧米などが貸付を行ったものの、さらに下がったためにIMFが介入して財閥の解体を進めた。
最後は日本が返済の先延ばしを行って世界に対してウォンのバックアップ体制を示し、ウォン安は回復していった。
軍出身の大統領から徐々に民主的な政治へ移行してきたものの、社会構造などにはまだまだ発展途上の部分があり、通貨の下落でそれが顕在化された。
貨幣価値はその国の国力を反映するものであるが、時に人為的に捻じ曲げられたり急な値動きになり、急な動きはひずみを発生させて社会構造の変化につながる。
ただし、その変化が次のひずみを発生させることもあり、経済混乱の種として静かにその時を待っていたりもする。
当時の韓国は経済が発展し、グローバルマーケットの仲間入りを果たしたため、世界経済のあおりやうねりをモロにかぶってしまう状況だった。
そうしていく内に、ウォン安でも耐えられる国内体制を築くなど、徐々に体力をつけていくわけです。


サブプライムローンに端を発したウォン安

世界経済に大きな衝撃が走ったサブプライムローンですが、ウォンへの影響も顕著でした。
グローバル化した韓国経済は、世界恐慌の危機に対しても敏感に反応し、ウォンの大幅な下落を招いた。
韓国内の金融市場も膨らんでいたため通貨への影響も大きく、ウォンは1ドルが1500ウォンまで下落した。
しかしながら通貨の下落は輸出としては有利に働くため、様々な韓国製品が世界に広まった。
折りしも家電製品などは機能は限定的でも安価という部分が持てはやされていたため、家電やスマートフォンなど後発であってもシェアを獲得していった。
しかし輸出製品に使う部品の中には輸入品も多く、一時貿易赤字に陥った。
その後のスワップと呼ばれる通貨を安定させるために隣国との保証のような制度を活用して、なんとか回復基調にもどしてきている。
徐々にそのスワップ利用も収まりを見せてきていて、回復しているように見えてきているが、国内に流通する現金の少なさや、個人が抱える借金の多さなど、次の通貨危機の種になるような問題はいまだに存在している。


韓国通貨危機でウォンが大幅下落TOP